九州・沖縄エリアのネーミングライツ動向 — みずほPayPayドームから講義室まで
九州・沖縄エリアは、日本のネーミングライツ史における「初」が集まった地域です。公共ホールとして日本初の命名権導入(大分県)、プロ野球本拠地として初の連名命名権(福岡県)——いずれも九州で生まれました。この記事ではエリア内の代表事例と現在の選択肢を整理します。
みずほPayPayドーム福岡 — プロ野球初の連名命名権
福岡ソフトバンクホークスの本拠地は、2024年4月25日から「みずほPayPayドーム福岡」となりました。みずほフィナンシャルグループとPayPayの2社が連名で命名権を持つのはプロ野球本拠地として初の事例です。
この球場は命名権の変遷という点でも興味深く、2005年2月「福岡 Yahoo! JAPANドーム」→2013年2月「福岡 ヤフオク!ドーム」→2020年2月「福岡PayPayドーム」→2024年4月「みずほPayPayドーム福岡」と4回改称しています。詳細はスポンサー企業の社名変更・組織再編と命名権で解説しています。
連名という形は「1つの施設に1社」という前提を崩した点で、今後の契約設計の選択肢を広げた事例といえます。
iichiko総合文化センター — 公共ホール日本初
大分県立総合文化センターは2005年、三和酒類が命名権を取得して「iichiko総合文化センター」となりました。これは日本で最初にネーミングライツを導入した公共ホールです。
それまで命名権はスポーツ施設のものという認識が一般的でしたが、この事例が文化施設への展開を切り開きました。文化ホールの命名権については音楽ホール・劇場のネーミングライツ事例と文化施設のネーミングライツで詳しく解説しています。
また大分県では、2025年1月に大分スポーツ公園内の施設が「クラサス」を冠した名称に一新されました。これは株式会社レゾナック・ホールディングスの石油化学事業が分社化され「クラサスケミカル株式会社」として独立したタイミングに合わせたものです。
九州大学 — 講義室単位の命名権
九州大学は工学部の講義室を中心に、パートナー企業による愛称設定を実施しています。大学の説明では、施設等に愛称を設定することで知名度の向上を図り、大学および地域の活性化に貢献するとともに、民間事業者と連携する機会を拡大することを目的としています。
講義室単位という小さな粒度で命名できるため、大型施設に比べて費用を抑えながら、特定の学部・研究分野に絞った露出が可能です。理工系企業の採用ブランディングと相性が良い選択肢です。詳細は九州大学の講義室ネーミングライツ案件と大学の命名権プログラム設計をご覧ください。
BOATRACEからつ — 節単位の冠レース
佐賀県唐津市のBOATRACEからつでは、節(開催期間)単位で冠レーススポンサーを募集しています。施設に恒久的に名前をつけるのではなく、特定の開催期間だけ社名を冠する形式です。
この方式のメリットは、単発・短期で試せることです。年単位の契約に踏み切る前に効果を検証したい企業にとって、リスクの小さい入口になります。詳細はBOATRACEからつの冠レーススポンサー案件をご覧ください。
エリア内の選び方
| 目的 | おすすめの対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| 単発・短期で試したい | BOATRACEからつの冠レース | 節単位。年契約不要 |
| 学生・採用に効かせたい | 九州大学の講義室 | 工学系・人社系で公募 |
| 文化・芸術支援を打ち出したい | 大分県の文化施設 | 日本初の公共ホール命名権の地 |
| 大規模な露出 | 福岡県内の大型施設 | みずほPayPayドームの実績があるエリア |
価格帯の目安は相場早見表、規模別の進め方は中小企業向け活用ガイドをご参照ください。
よくある質問
連名の命名権は他でも可能ですか?
みずほPayPayドーム福岡がプロ野球本拠地として初の事例です。制度上禁じられているわけではないため、施設側との協議次第で選択肢になり得ます。
冠レーススポンサーはいくらくらいですか?
節の規模やメディア露出によって変動します。大会・イベントの冠スポンサーは数十万〜数千万円/回と幅があります。
九州大学の講義室は今も募集していますか?
工学系・人社系で公募が行われています。最新状況は無料でお調べします。
沖縄県の案件はありますか?
個別に制度を持つ自治体があります。ご希望をお知らせいただければお調べします。
九州・沖縄エリアの案件をお探しします
「まず単発で試したい」「地元大学との連携を作りたい」といったご相談を無料で承っています。


