【事例研究】たけびしスタジアム京都とわかさスタジアム京都 — 西京極で10年・20年続く命名権

京都市右京区の西京極総合運動公園には、命名権が10年以上続いている施設が2つあります。陸上競技場兼球技場の「たけびしスタジアム京都」と、野球場の「わかさスタジアム京都」です。どちらも京都に本社を置く企業が契約し、名前が地域に定着しています。

2つの契約

施設愛称企業契約総額期間年額換算
陸上競技場兼球技場たけびしスタジアム京都たけびし4億円(税抜)令和元年8月〜令和11年7月(10年)年4,000万円
野球場わかさスタジアム京都わかさ生活5億円(税込)平成21年4月〜令和11年3月(累計20年)年2,500万円

出典は京都市「はじめませんか?スポーツ施設でネーミングライツ!!」。たけびしは京都市右京区に本社を置く商社で、2019年6月に命名権の取得が発表されました(京都新聞)。

なぜ長く続くのか

  • 全国大会の会場になる。陸上競技場は全国都道府県対抗女子駅伝や全国高校駅伝の発着点で、毎年テレビ中継で施設名が呼ばれます。野球場は高校野球の京都大会の会場です。
  • 地元企業が地元の施設を持つ。2社とも京都の会社で、広告というより地域への貢献として説明しやすい契約です。
  • 10年単位の契約で名前を育てている。わかさスタジアム京都は更新を重ねて累計20年。球場名として市民に通じる名前になっています。

同じ公園のほかの施設

施設愛称契約総額期間
プール兼アイススケートリンク大興設備開発京都アクアリーナ1,650万円(税込)令和8年4月〜令和11年3月(3年)
補助競技場東寺ハウジングフィールド西京極550万円(税込)令和5年1月〜令和9年12月(5年)

西京極では4つの施設に別々の企業の名前が付いています。メインの競技場は年4,000万円、補助競技場は年110万円と、同じ公園でも規模によって金額が大きく違います。京都市はほかに7つのスポーツ施設で募集を続けています(京都市スポーツ施設の案件)。

この事例から学べること

  • 売る側:全国中継のある大会の会場は、それだけで年数千万円の価値が付く。大会の開催実績を募集要項で数字にして示す
  • 買う側:10年契約は総額が大きいが、年額に直すと4,000万円。テレビで毎年名前が呼ばれる効果と比べて判断する
  • 公園全体で考える:メイン施設が高くても、補助競技場やプールなら年100万〜500万円台で同じ公園に名前を出せる

自社や自施設に当てはめるとどうなるかは、予算シミュレーターで相場を確認するか、お問い合わせからご相談ください。

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