【事例研究】サンガスタジアム by KYOCERA — 年1億円×20年、応募は京セラ1社だった

京都府亀岡市の京都府立京都スタジアムは、2020年1月の開業時から「サンガスタジアム by KYOCERA」の愛称で呼ばれています。命名権を持つのは京セラで、契約は年1億円を20年間、総額20億円。国内のサッカー専用スタジアムでも有数の長期契約です。

契約の内容

施設京都府立京都スタジアム(京都府亀岡市)。2020年1月11日開業
愛称サンガスタジアム by KYOCERA
パートナー京セラ
金額年1億円×20年=総額20億円
募集条件1年あたり1億円以上(税込)、供用開始から10年間以上(平成31年4月1日〜5月15日募集)
応募京セラ1社
出典京都府の募集案内、京都新聞、日本経済新聞

この契約の背景

  • スタジアムを使うクラブと縁の深い企業が取った。京都サンガF.C.は京セラが長年支えてきたクラブです。愛称にクラブ名と企業名の両方が入っています。
  • 府が求めたのは長期の安定収入。スタジアムの整備に156億円、開業後50年間の維持管理・修繕に158億円が見込まれており、府は命名権料をその費用に充てる方針でした。
  • 条件を満たせる企業が限られた。年1億円以上・10年以上という条件に応じたのは1社だけでした。

「クラブ名+企業名」という名前の付け方

この愛称は、企業名を前面に出さず「by KYOCERA」と後ろに添えています。クラブ名が入っているので、契約企業が変わってもスタジアムの呼び名の前半は残ります。企業にとっては露出が控えめになる一方、サポーターや地域に受け入れられやすい付け方です。

京都府のほかの施設との比較

施設愛称募集時の希望額
京都スタジアムサンガスタジアム by KYOCERA年1億円以上
京都府立体育館島津アリーナ京都—
府民の森ひよしハピろー!の森 京都年50万円以上

府は契約期間について「できる限り地元企業による10年以上」を基本としています(京都府の制度)。

この事例から学べること

  • 売る側:高い条件を付けると応募は1社になりやすい。相手の見込みが立ってから募集条件を決めるのが現実的
  • 買う側:自社が支えるチームの本拠地であれば、命名権は広告費ではなくチームへの投資として説明できる
  • 名前の付け方:施設やチームの名前を残し、企業名を添える形は、契約が替わっても混乱が少ない

自社や自施設に当てはめるとどうなるかは、予算シミュレーターで相場を確認するか、お問い合わせからご相談ください。

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